第22回広島児童青年精神医学研究会(合宿)

日時 : 平成25年10月26日(土)10:00~27日(日)13:15

場所 : 広島県立障害者療育支援センター管理棟 (東広島医療センター隣)

合宿も,今年で4回目となりました。

初回からずっと講師として参加してくださっている松田文雄先生,そして昨年に引き続き講師を引き受けてくださった尾形明子先生を囲んで,合宿スタートです。

今回の隠れテーマは「自己開示」と「自立」。
1日目午前は,ウォーミングアップセミナー「支援者のライフサイクル」という企画で始まりました。
多職種の集まる合宿で,それぞれが自分の生い立ちを振り返ったり,互いに伝え合ったり…それぞれが今の自分のありかたとこれまでの生き方を振り返るよいきっかけになったことと思います。

 

 

そして午後は,松田先生の特別講演「私の治療観とは」。


午前の流れを受けるように,松田先生ご自身の自己開示に始まり,今までこんなことがあったからこそ今診察の場でこんなふうに思える,といったお話を交えながら,先生ご自身の治療観をお話しくださいました。

 

 

 

もっともっと先生のことを知りたくなる,ドキドキするような興味深い話題がたくさんありました。

 

みんな興味津々…そして,ひとりひとりの感想や質問にも丁寧にお答えいただけて,そのやりとりのなかでまたそれぞれがかみしめたり吸収したりできたことが多くあったと思います。

続いて,症例検討会。

 

今回はA4用紙1枚に症例をまとめて,1例40分で3ケースの検討をしてみようという新たな企画。

 

発表者がそれぞれの現場で,それぞれの立場で難しさを感じているケースについて簡潔に語り,松田先生や参加者とのやりとりのなかでみんなでケースについてのイメージを膨らませながらディスカッションするというスタイルでした。

 

初めての試みでしたが,提示する側にも聴く側にも,とても学びの多い充実した時間になったのではないでしょうか。

 

 

症例検討の一場面です。

 

…何故か中央に堂々とに焼酎「魔王」が置かれていますが,決して症例検討中に飲まれていたわけではありません(笑)。

 

 

夜は,恒例の懇親会。


今回は過去最大級の参加者数でしたので,スーパーへの買い物部隊も総勢9人ということに…もちろん松田先生もスーパー内を奔走してくださいました。

 

そして,鍋を3つ(!)囲んで,美味しいお酒を飲んで…。

 

大人数すぎて同時に全員で話すのが難しいほどでしたが,お互いの職場の紹介や自慢もし合って,あっという間に夜が更けていきました。

2日目は,尾形先生によるワークショップ「子どもに対する認知行動療法:実践に向けて」。


昨年度は理論中心でしたが,今回は復習もしつつ,参加者同士のワークもたくさんあり,より実践的な内容でした。こども自身の気付きを促す意図を持った「ソクラテス的質問」や,「こころの見取り図」をイメージしながらの問いかけなど,明日から診察室・面接室で即役立つコツをスルスルっと身につけることができました。

 

今回が初参加という方もたくさんいらっしゃって,さらには県外からの参加や大学院生さんの参加もあったり,はすかっぷをきっかけにこどもの心の診療を志してくれた若手医師さんも来てくれたり…とても嬉しい学びの場をもつことができました。


松田先生,尾形先生,そして参加してくださったみなさん,本当にありがとうございました♪

来年,またお会いしましょう!